共に歩むことをあらためて決意

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2005年3月16日、全金本山労組が「職場に砦、地域に共闘」を掲げて完璧な勝利のもと、堂々の職場復帰を果たしてから2年が経過した。また、組合破壊のあらん限りを尽くした本山一族は完全に姿を消し、本山製作所は2007年2月1日をもって、栗本鐵工所の傘下に買収された。
就労2年間の闘いの報告、記録集「本山闘争12,000日」出版、DVD「本山闘争・激闘34年間」の完成を記念し、この新たな局面を闘い抜くため、3月24日、「全金本山労組・団結の集い」が仙台市内で開催された。
長谷委員長の挨拶の後、出来たてのDVD上映となった。"ほんとうによく闘って勝利した"の一言に尽きる感動と教訓に満ちたドキュメントとなっている。取り分け73年7月の別棟就労攻撃と、それを「同盟労組とのトラブルを防ぐため必要な措置で、不当労働行為ではない」と追認する74年12月の仙台地裁の反動判決、そして全金宮城地本の屈服と「指導」・・・これらの反動の十字砲火を潜り抜けて、ついには80年の全金全国大会で「総評全金労組の死」を突きつけ、新生・全金本山労組に結実する行では、ほんとうに熱いものがこみ上げて来る。
DVD上映後、職場復帰後の闘いの報告が行なわれた。春闘集会や改憲阻止・イラク反戦集会など地域共闘の一層の強化、職場では、06春闘を「34年ぶりに」闘い、基本給の是正を勝ち取ると共に、非正規職労働者への一時金の獲得など、すばらしい成果が報告された。また07春闘では、60歳越えの組合員の継続雇用を、暫定協定ではあるが勝ち取っている。
参加者からの発言の冒頭は、わが動労千葉だ。館山運転区・木更津支区廃止という空前の組織破壊攻撃を、9ヶ月間に渡る闘いの中で団結を強化することで粉砕しきったことが報告され、また本山労組との共闘は、物販や11月労働者集会などを通して不動のものになっていることが強調された。
 本山組合員の顔は晴れ晴れとして明るい。展示されている就労中の写真も、ヘルメットが極め付けに似合い、全く「年」を感じさせない。職場ビラ「とりで」が9割がたの労働者に受け取られているという。組織拡大の対象も「栗本」にまで拡大した。
仲間を信頼し団結することの死活性、労働組合のあるべき姿、そして一人ひとりの労働者が持つ無限の力・変革の力を、日々の実践で示す本山労組。この本山労組と共に歩むことをあらためて決意した一日であった。

動労千葉を支援する会事務局長 山本宏行